漫画で鬱を知る
鬱に効く一冊。
鬱経験者の体験を漫画で紹介している本です。
著者の体験や経験者への取材を基に書かれています。
私が鬱になった時は、しんどいから病院に行き薬をもって治療を始めたのですが、鬱になってしまうとどうやって治したらいいのかイメージが湧きませんでした。
他の人がどうやって鬱を治したのか、またはどう鬱と付き合っているのか本を通して知っておくことも必要です。
本書では、自分を好きになること、自分を苦しめる仕事から逃げることを勧めています。
引きこもって英語
鬱に効く一冊。
もしあなたが仕事をやめて時間を持て余しているのなら英語を勉強してみませんか?
本書は7年間引きこもって英語を勉強したらTOEIC 満点を連発できるようになったという体験談です。
無職なので、お金をかけずに勉強するわけです。ニューズウィークをコツコツ単語を調べ、海外ドラマを録画してリスニングを鍛えます。
食費は1日500円だったそうです。
本書からは英語に熱中したのだろうという雰囲気が伝わって来ます。
日本バッシングな記事に意見書を書いたり、カップ麺の器で発音矯正器を自作したり…
著者は、その後TOEIC の指導者として社会復帰されています。
あなたがもし無職になってしまったら、その時間をチャンスに変えることを考えてみてはどうでしょうか。
自分で心を手当てする
鬱に効く一冊。
- 自分を受け入れてもらえなかったとき
- 誰ともつながっていないと感じるとき
- 大切なものを失ったとき
- 自分がゆるせなくなったとき
- 悩みが頭から離れないとき
- 何もうまくいかないとき
- 自分が嫌いになってしまったとき
以上の場合の心の手当て方法がまとめてあります。
怪我をした時、風邪をひいた時の手当て方法は知っているのに、心のケアについてはあまし知られていません。
間違って手当てすると、治るものも治らなくなります。
例えば 5.悩みが頭から離れないとき
- 視点を変える
- いやな考えから目をそらす
- 怒りをリフレーミングする
- 周囲の人を思いやる
と言った対処法を提案しています。
自分を許す
鬱に効く一冊。
怒りを溜め込んだ営業マンがある和尚さんを訪ね許すことを獲得するお話です。
人間の心は複雑に見えるが、全ての苦しみは貪欲か怒りか妄想の3つの反応が複雑に組み合わさって生じたものなのだそうです。
その心の状態を観察する能力を上げていくことで、その真実が見えてきます。
生き方に迷ったとき、決断するかどうかを躊躇ったときは、正しい思考を思い出すようにしましょう。
かなうとしたら、何を望むか。そして何ができるのか、方法を考えましょう。
妄想こそが苦しみの温床であることを自覚することが重要です。
人はつい自分勝手な妄想で他人を裁こうとしていることに気付くことができます。
悩みグセをやめる
鬱に効く一冊。
この本では悩みグセ脱出のための9つの習慣を紹介しています。
1.あきらめる
2.くらべない
3.「わかってくれる」と思わない
4.嫌わない
5.頑張りすぎない
6.すぐに謝る
7.他人も自分もほめる
8.白黒つけず、グレーでいく
9.1週間に3つ、楽しみを見つける
例えば1. あきらめる、悩みグセのある人の多くに見られるのは、あきらめられないという傾向だそうです。
ここでは、別のやり方で仕切り直す、得意なことだけをやればいい、悩むよりタイミングをみるといった方法を提案しています。
8. 白黒つけずグレーでいく の項も興味深い。
周囲の人間を敵と味方に分ける人は心に痛みを呼び込みやすく、白と黒の間に存在するグレーを読み取る力を身につけることが重要性であり、グレーの存在が人間関係も心の健康も、危険から守られると言っています。
認知行動療法を試す
鬱に効く一冊。
認知行動療法は専門家にかからなくても、本を使って自分で行うことができます。
認知行動療法はつらい感情を取り除く技法を体系化したものです。
認知と行動を変えることで、つらい気分に飲み込まれにくい心の状態をめざします。
私は、スキーマを見つけるワークが役に立ちました。スキーマは、過去の経験などからつくられた価値観、評価基準のこと。
例えば、仕事で成功しなければ自分に価値がないと思っていたり、孤独は不幸だという考えに潜むスキーマを見つけるのです。
スキーマを見つけると生きづらさの原因が見えてきます。
あなたが相手の怒りにコントロールされてしまうタイプなら、自分の中にある「人に嫌われたくない怒らせたくない」というスキーマのせいなのです。怒る人が常に正しいわけでは無いですよね。